J1 第38節 名古屋-福岡
12/6 豊田スタジアム
名古屋 1-0 福岡
大河ドラマ『赤鯱燃ゆ』
最終回 ~将の退陣~
※画像はAIによる生成です。
時は戦国、尾張の国。
本年最後の合戦、名古屋赤鯱軍と博多もつ鍋軍の戦いは全くの互角。
このまま合戦終了かと思われたが、終盤、赤鯱軍の若武者、木村勇大之介が武士道に反する狼藉を受け「成敗蹴り」を得る。
この機に稲垣祥兵衛が見事城門を打ち破り、赤鯱軍は劇的な勝利を収めた。
なお、稲垣祥兵衛は今季の最も優れた武者に贈られる鉄の車、冠号を得た。
そして、この合戦をもって赤鯱軍の大将・長谷川健太公は朝廷の命により出奔を命じられ、尾張の地を後にすることとなった。
健太公が赤鯱家にもたらした最大の功績は、何と言っても天下の至宝「瑠蛮の盃」を賜ったことに他ならない。
生きるか死ぬかの激しい死闘を制し、民と共に勝ち鬨を上げたあの瞬間は、忘れ得ぬ最高の記憶となった。
一発勝負の大戦(おおいくさ)で見せた強運は、まさしく勝負師。
これにより赤鯱の軍旗には、誇り高き「五つ目の星」が輝くこととなったのである。
しかし、光があれば影もまたある。
長きにわたる国盗りの戦いにおいては、期待されたほどの領地の拡大には至らなかった。
全軍の歯車が噛み合わず、天下取りの争いから早々に脱落してしまったことは無念の一語に尽きる。
「盃を賜った栄光」と「領地の停滞」。
この二つの極端な結果こそが、領民の心を複雑にさせる源泉であった。
世間の人々は健太公をこう評した。
「理詰めの策士ではなく、ここ一番に強い勝負師である」と。
特に凄まじかったのは「負ければ切腹」という絶体絶命の崖っぷちの戦で見せた、神懸かり的な強さである。
首の皮一枚で窮地を脱し、勝利をもぎ取るその姿は驚異的であった。
だが、その強運は皮肉な結果をも招いた。
本来なら早急に家督を改めるべき危機的状況でも、大一番の合戦で勝ってしまうがために、改革の時期が先送りされてしまったからだ。
とはいえ、この強運がなければ「瑠蛮の盃」も手に入らなかったわけゆえ、その功罪を一概に断ずることはできない。
健太公の時代は、まさに「二律背反の時代」であったと言えるであろう。
家宝を持ち帰った英雄でありながら、同時に国力を停滞させた責任者でもある。
この両極端な事実は、赤鯱家にとって「真の富国強兵とは何か」を深く考え直す契機となったに違いない。
それでも、兵や民は健太公を憎みきれなかった。
最大の魅力は、その人間味にあったからだ。
本陣で戦況を見つめる健太公は、感情を隠さない。
好機には子供のように喜び、時には本陣から派手に転げ落ちる「ずっこけ」も披露した。
その飾らない姿は、「大将も我らと同じ熱い心で戦っているのだ」という一体感を生み、皆の心を掴んで離さなかったのである。
しかし、別れの時は来た。
長谷川健太公は五つ目の星を置き土産に去り、その行方は誰も知る由もない。
残された我々の心には、あの熱狂と愛すべき「ずっこけ」の記憶が永遠に残ることであろう。
結びに――。
主を失い、古き戦い方の限界を露呈した赤鯱家は、これをもって「お取り潰し」となる。
一度すべてを土に返し、更地から再び強固な城を築くため、赤鯱の一族は新たな大将の元で再出発を誓うのであった。
大河ドラマ『赤鯱燃ゆ』~完~
-----------------------------------
長いようで短いシーズンが終わりました。
いや、単なるシーズンの終わりではなく、現体制のグランパスの終焉でもあります。
これから迎えるシーズンオフ、期待(と不安)を持って見守りたいと思います。
最終戦は久しぶりに豊スタで生観戦して来ました。
そのレポートはまた後日。





































最近のコメント