スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
以下、ネタバレかも知れないので未見の方は注意。
観た友人がみな誉めまくっていたので、ある程度は期待していたが、ズバリ期待以上の出来だった。
EP3での大きな特長は、シリーズを通して絶対的な善として描かれてきたジェダイが、初めて相対的な視点に置かれたことだと思う。
しがらみに悩みつつも最善を尽くそうとがんばる若いアナキンにとって、ジェダイは会議ばっかりやってる硬直化した無能集団にしか映らない。そのくせ何かと威張り散らし、アナキンを屈辱的な立場に追いやる。
「ジェダイ何様やねん・・・。」(そんなセリフはない)
ジェダイに初めて「憎まれる者」としての視点が与えられ、この作品が半端な娯楽作でないことを予感させる。
そんなジェダイに比べて、ダース・シディアスのオヤジさんは一匹狼でちょっとヤバイ雰囲気だが、アナキンの力を最大限に評価してくれる。「君の力が必要だ。一緒に仕事をしないか?うちに来れば家族もみんな楽な生活ができるよ」(意訳)と熱心に誘ってくれるのだ。
身重の嫁さんを抱えて将来に不安と不満いっぱいの若者がどっちに転ぶかは、どの銀河系でも共通だろう。
「もう、やるしかねえべ・・・。」(そんなセリフはない)
愛する嫁さんのため、生まれてくる子供のため、引き返すことのできない修羅の道を選ぶアナキン。
単純な善悪の二元論を越えた、理性と狂気の狭間で揺れ動くアナキンの描写は、EP1,EP2のヘタレた演出からは想像も出来ないほど切実で巧みだ。一体ルーカスに何が起こったのだろうか?
周知のごとくアナキンは悲しい暗い運命を辿るが、EP4へ続く秀逸なエンディングは最終作にふさわしい、清々しい余韻を残してくれた。あっという間の140分だった。
「ルーク、私はお前の父親だ」
(゚Д゚)ハァ?
EP5であっけにとられてから20数年。
広げまくったスター・ウォーズの大風呂敷を、及第点以上の作品で見事にたたみ切ったEP3に拍手を送りたい。
(新潟で負け試合を見ることなく、涼しい映画館でEP3を見れたのはフォースのお陰です)
| 固定リンク


コメント