等々力にて(その1)
管理人が初めて等々力を訪問したのは7年前、2000年5月のとある土曜日。
そのころ当サイトはジオシティーズを借りての開設から半年くらいしか経っておらず、アウェー観戦にも前シーズンあたりからようやく行き始めた頃。
言ってみれば、等々力は管理人がスタジアム観戦暦の最初期に訪れた、記念すべきアウェー・スタジアムなのである。
そんな等々力の7年前の訪問は、とにかく「寂しい」という印象しか残っていない。
入場ゲートをくぐり、スタジアム内を散策(当時はホーム・アウェーの区別なく往来できた)するも、ガラ~ンと殺風景なコンコースにはおじさんのやってる小さなパン屋と、場末のデパートの屋上のようなフードコートがあるだけ。
スタッフは若いボランティア風の人たちがまばらにいるばかりで、「マッチデイプログラムはありますか」と尋ねたら、申し訳なさそうにコピー刷りをものを手渡されたのを覚えている。サポーター、一般客ともに非常に少なかった。
時折パラつく小雨の中、一人ぼっちのフロン太くんが寂しさに拍車をかけていたのが印象的だった。
当時、瑞穂のにぎやかな雰囲気が当たり前だと思っていた管理人は、「Jリーグにはこんなチームもあるんだ」と軽いカルチャーショックを受け、同時に大きな優越感に浸ったものだ。
ちなみにこの年の川崎はリーグ戦15位でJ2に降格している。
それから月日は流れ、先週水曜の川崎-名古屋戦で管理人は7年ぶりに等々力を訪れた。4シーズンのJ2暮らしを経て、J1昇格も3季目となった現在のこの活況ぶりはどうだ。
コンコースは活気に溢れ、豊富な食べ物、飲み物、グッズ、地方物産、地元名産、そしてガンプラの売店が所狭しと軒を連ねている。
サポーター風の若者はもちろん、家族連れ、カップルのお客さんはスタジアムの内外にあふれ、運営スタッフも充実、マッチデープログラムは300円!(買わんかったけど)。フロンターレ神社まであってそりゃも~文字通りのお祭り騒ぎだ。
フロン太のヤローはカブと犬の仲間を従えて雨の中でも得意げだ。
しかもこれは平日のゲームだ。
「アタック25日」のような特別なイベントを組んでいるわけでもない(組めよ)。
もちろん人口が多く経済基盤のしっかりした関東なら平日に1万数千人の客を集めるチームは川崎だけではないだろう。
しかし(管理人の乏しい観戦暦で語るのは申し訳ないが)、99年に初めて行った横浜国際も、同じく2000年に初めて行った日立台も、現在との印象はほとんど変わらない。
どのスタジアムと比べても、この等々力ほど劇的な変貌をとげたスタジアムを他に知らない。
ここで詳しい分析をするには、字数と管理人の頭が足りないが、ここまでの道のりにはクラブ、地域、ファン、3者それぞれの努力があったことは想像に難くない。
もちろん、名古屋は川崎のマネしてガンプラ売れ、と書くつもりも全くないのだが、管理人はウハウハのあゆみさんとしろさんに案内されながら、ただただ、あの閑散とした7年前と比べての、あまりにも激しい変貌ぶりに驚くばかりであった。
たかが7年。されど7年なのである。
その2は写真レポートの予定!
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コメント
7年と言ったら、ガンダムの変形・合体が当たり前に
なってしまい、シャアも素顔をさらしてクワトロとか
名乗っちゃうだけの歳月ですから、等々力が変わるのも
当然でしょう...
投稿: baron | 2007.09.05 12:54
7年前の等々力では、ハーフタイムのイベントで、自転車に乗ったフロン太君と、がきんちょが、お互いトラックで競争し、がちんこでぶつかった覚えがあるな?
投稿: ぐらぐら | 2007.09.07 22:32