『ハプニング』(バレあり)
ハリウッドでは数少ない「作家性」での勝負を許されているトンデモ・ナイト・シャマラン監督だが、前作『レディ・イン・ザ・ウォーター』でやらかして(いや面白かったけど)、もう新作はメジャーでは撮らせてもらえないだろうと思っていた。
ところが。
ある日の朝、管理人がボーッと「めざましテレビ」を見ていたら、突然、メチャメチャ好みの映像が目に飛び込んで来た。
「わっ、この映画見てえ~」
それが待望のシャマラン最新作『ハプニング』」のTVCMだった。
で、今日見てきた。
<以下、内容について言及しています>
え?ブランコって何かの伏線じゃなかったの?
住宅展示場は・・・?
ホットドッグは・・・?
あの婆さんがワイアール星人みたいになって暴れないの??
で、エコロジー????
冒頭の異変から人々がパニックに陥る流れは最高。
ソリッドなシチュエーションを撮らせたらやはり右に出る者はいない。
残酷描写の悪趣味とユーモアのギリギリ境界線ぶりも素晴らしい。
しかし、映像のそこかしこに意味ありげな要素をちりばめておきながら、結局何のヒネリもなし。オチもなし。
正直、え?これで終わり?ポカーン・・・の感は否めない。
しかし、ここで(頼まれもしないのに)もう一つ踏み込んで考えるのが真のシャマラン・ファン。
この「極限の逃避行」ぶり、「まだ終わってない感」たっぷりのラスト。
『ハプニング』は、
「ゾンビの出ないゾンビ映画」だと思えば納得だ。
シャマラン:「オレ、今度ゾンビ映画撮りたいんやけど」
プロデューサー:「あかんでそんな金ないで」
シャマラン:「じゃあ特殊メイクとかナシでええですわ」
プロデューサー:「特殊メイクどころかエキストラも雇えまへん」
シャマラン:「それじゃあゾンビは撮れませんがな」
プロデューサー:「ほな草木にしたら人もお金もかかりまへんで」
シャマラン:「それや~!」
まあ、こんな感じ???
次回作も期待してます。
(20世紀FOXさん、もう1本だけ撮らせてあげて)
ちなみにミッドランド・スクエアで公開後1週間たっていて朝一の回なのに、客席が半分以上埋まっていてビックリ。
名古屋の中心部の劇場というのもあるだろうが、思ったより人気あるのなシャマラン。
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