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2025.10.19

J1第34節 横浜FC-名古屋

10/18 ニッパツ三ツ沢球技場
横浜FC 2-2 名古屋

大河ドラマ『赤鯱燃ゆ』
~裏天王山 炎上の陣 ~

※画像はAIによる生成です。
Img_1433

むかしむかし、日ノ本蹴球組合一部を舞台に、名古屋赤鯱軍と横浜蹴球倶楽部との存亡を賭けた大合戦があった。
その戦場こそ、天下分け目と名高き「裏天王山」。
雲低く垂れこめ、草木ざわめくその地に、両軍の兵は鬨(とき)の声を張り上げた。

赤鯱軍きっての若武者・木村勇大之介、前戦に続く二度目の首級(みしるし)奪取を狙い、開戦早々に敵陣へ斬り込む。
しかし天運か、足軽の一人が旗印より一足早く駆け出していたことが露見し、審判衆が「出し抜き待伏せの咎(とが)」なる御触書を掲示。
木村の刃は虚空を切ることとなった。

その隙を突き、横浜蹴球倶楽部は先制の狼煙を上げ、赤鯱軍の陣幕を揺らす。
さらに無念、南蛮より召し抱えし頼もしき助っ人マテウス・カストーロが足に矢を受け戦場を退く。
陣中騒然、されど赤鯱軍は怯まず!

中盤の軍師たちが巧みに矢玉を回し、左右の兵が重ねて攻め立てる。
すると敵陣の兵、武士道に反する狼藉を働きしゆえ「成敗蹴り」の沙汰がくだる。
これを赤鯱軍の稲垣祥兵衛が敵壁を打ち破り同点!

さらに本陣固めが本来お役目の佐藤遥大之丞が勇敢に敵陣を突破。
逆転の陣太鼓を打ち鳴らし形勢は逆転、赤鯱軍の歓声が裏天王山に鳴り響いた。

「このまま赤鯱軍、残留安堵か」と誰もが思ったその刹那――。
横浜蹴球倶楽部は守りに入った赤鯱軍の本陣に向かって秘技「千里投擲の術」で火を放つ。
山肌より炎が噴き上がり、赤鯱軍の兵は視界を失う異常事態。
混乱の果てに敵味方互いに首級を取り損ね、戦は無念の引き分けと相成った。

Img_1435

同じ頃、遠くで蠢くのは「他力本願寺」の一派。
彼らは横浜水兵鴎軍を抱き込み、戦局を己が都合に運ばんとしたが、懐柔の使者は尾張名物の手土産が尽き、門前で追い返される失態。
その上、裏天王山の飛び火が寺の本堂にも及び炎上。

横浜水兵鴎軍は勢いを増して迫り来る始末。
山は燃え、寺は燃え、残留の道は火の粉舞い散る修羅のごとし。

――さて、この混乱の世を生き残るは、赤鯱か、水兵鴎か、それとも新たなる群雄か。
日ノ本蹴球組合一部を巡る残留争乱の幕は、いまだ下りぬのであった――。

<つづく>
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マテちゃんが軽傷であることを心から祈ります。



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コメント

この試合関西から遠征観戦しました。日帰り弾丸でしたので、時間がなく帰りの横浜駅でステーキ食べて帰りました。
試合はまあまあ熱く、あっという間に終わった感じです。

お金と時間があればもっと観戦したいのですが・・・・・、来年は新しい体制で臨んでもらいたいものです。

投稿: highbroad | 2025.10.20 16:49

遠征お疲れ様でした。
ステーキとは豪勢ですね。まあステーキでも食べないとあのアディショナルタイムはやってられませんね。
早く残留決めて、立つ鳥跡を濁さずを希望します。

投稿: ゴンタロー | 2025.10.20 20:27

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