ズバリ、僕の初恋の人は『ウルトラセブン』に登場するアンヌ隊員です。
僕は『ウルトラセブン』はリアルタイムではない再放送世代ですが、子供の頃は夕方の放送時間になるとテレビにかじりつき、セブンの活躍にワクワクしつつも、凛々しい制服姿と明るい笑顔のお姉さん、アンヌ隊員に心を奪われていました。
特にアンヌ隊員が宇宙人に襲われたり捕まったりするシーンは、子供心に異様な興奮を覚えたものです。
思えば、あれがいわゆる”めざめ”というやつだったのでしょうか。
とにかく、アンヌ隊員は僕の人生において最初に憧れた女性だったのです。
そんな僕に何度目かのアンヌ隊員とともに過ごす日々が訪れました。
2021年4月から翌22年3月までの1年間、NHK-BSプレミアムで4K画質にアップグレードされた『ウルトラセブン』が放送されたのです。
子供の頃から大人になるまで何度も見た『ウルトラセブン』。
自分が大人になればなるほど、そのSFマインドに溢れた物語と現代にも通じるメッセージは深く心に刺さります。
特に感動的なのは最終回。
度重なる侵略者との戦いで傷つき、満身創痍のウルトラセブン=モロボシ・ダン。
死を覚悟して最後の決戦に向かう彼は、自らの正体をアンヌに告白します。
「僕はね、M78星雲から来たウルトラセブンなんだよ!」
アンヌはそれを運命であるかのように優しく受け入れます。
「人間だろうと宇宙人だろうと、ダンはダンに変わりはないじゃない」と。
しかし、お互いがやっと心から理解しあえたこの瞬間こそ、2人の永遠の別れの時なのです。
・・・と、書いている今でも号泣です。
このように、製作から50年以上たっても深い感動を与えてくれる『ウルトラセブン』。
作品の偉大さに敬意を表するとともに、感謝の気持ちをウルトラセブンに、いやさアンヌ隊員に何としても伝えたい!と思いました。
そうだ絵を描いて送ろう!
子供の頃の僕は絵を描くのが好きで、嬉しいにつけ悲しいにつけ気持ちをペンに込めていたのを思い出しました。
僕は子供の頃と同じように鉛筆を握り、白い紙にアンヌ隊員の絵を描いたのです。
そして、BSプレミアムで4K放送の最終回が放送された翌日、アンヌ隊員を演じたひし美ゆり子さんのツイッターに、『ウルトラセブン』への感謝の言葉にアンヌ隊員の絵を添えてリプライしました。
ドキドキ。
そして・・・↓
ひし美ゆり子さんから直々に「ありがとうございます!」とのお言葉!
いやあインターネットって本当に素晴らしいですね。
アンヌ隊員の絵を描いて、それをひし美ゆり子さんが見てくれてメッセージまで貰えるなんて、子供の頃の自分に言ってやりたいです。
「描き続けろ」と!
何よりも、ひし美ゆり子さんが今なおご健在で、SNSを通じて近況を発信されていること自体に感謝です。
おそらく僕のようにアンヌ隊員を今でも忘れないかつての少年だった人たちは、世の中に沢山いることでしょう。
そんなファンの思いを一身に受け、おそらくは生涯アンヌ隊員を背負って生きて行かれるであろう、ひし美ゆり子さん。
これからもどうか無理のない範囲で、僕たちの憧れのお姉さんでいてください。
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