2023.11.08

『ゴジラ-1.0(ゴジラマイナスワン)』

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山崎貴監督が海中ならぬ自分の得意分野にゴジラを引きずり込んで生まれた傑作。

ゴジラ映画を作る上で苦労の種だった「ゴジラが出現する理由」。
それを無理やり探すより、人間側に「迎え撃つ理由」を与えて物語の推進力にする脚本は見事。

その舞台に終戦直後の時代を選んだのも大正解。
これは戦争で様々なトラウマを抱えた人々の再生の物語。

登場人物が空虚な記号でしかなかった『シン・ゴジラ』には全く乗れなかったけれど、泥臭くとも血の通った人間がゴジラと堂々と渡り合う展開は、マイナスワンどころかプラス100点を差し上げたい。

ネタバレしない範囲で個人的に燃えたポイントは、事前PR映像で全く姿を見せてないアレが登場した時は思わず「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」とワイの中のプラモ少年が歓声を上げたで。

怪獣映画でここまで興奮したの平成ガメラ『大怪獣空中決戦』以来かも。


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2022.03.10

アンヌ隊員の絵を一筆入魂で描いた件

ズバリ、僕の初恋の人は『ウルトラセブン』に登場するアンヌ隊員です。
僕は『ウルトラセブン』はリアルタイムではない再放送世代ですが、子供の頃は夕方の放送時間になるとテレビにかじりつき、セブンの活躍にワクワクしつつも、凛々しい制服姿と明るい笑顔のお姉さん、アンヌ隊員に心を奪われていました。
特にアンヌ隊員が宇宙人に襲われたり捕まったりするシーンは、子供心に異様な興奮を覚えたものです。
思えば、あれがいわゆる”めざめ”というやつだったのでしょうか。
とにかく、アンヌ隊員は僕の人生において最初に憧れた女性だったのです。

そんな僕に何度目かのアンヌ隊員とともに過ごす日々が訪れました。
2021年4月から翌22年3月までの1年間、NHK-BSプレミアムで4K画質にアップグレードされた『ウルトラセブン』が放送されたのです。

子供の頃から大人になるまで何度も見た『ウルトラセブン』。
自分が大人になればなるほど、そのSFマインドに溢れた物語と現代にも通じるメッセージは深く心に刺さります。

特に感動的なのは最終回。
度重なる侵略者との戦いで傷つき、満身創痍のウルトラセブン=モロボシ・ダン。
死を覚悟して最後の決戦に向かう彼は、自らの正体をアンヌに告白します。
「僕はね、M78星雲から来たウルトラセブンなんだよ!」
アンヌはそれを運命であるかのように優しく受け入れます。
「人間だろうと宇宙人だろうと、ダンはダンに変わりはないじゃない」と。
しかし、お互いがやっと心から理解しあえたこの瞬間こそ、2人の永遠の別れの時なのです。

・・・と、書いている今でも号泣です。

このように、製作から50年以上たっても深い感動を与えてくれる『ウルトラセブン』。
作品の偉大さに敬意を表するとともに、感謝の気持ちをウルトラセブンに、いやさアンヌ隊員に何としても伝えたい!と思いました。
そうだ絵を描いて送ろう!
子供の頃の僕は絵を描くのが好きで、嬉しいにつけ悲しいにつけ気持ちをペンに込めていたのを思い出しました。

僕は子供の頃と同じように鉛筆を握り、白い紙にアンヌ隊員の絵を描いたのです。

そして、BSプレミアムで4K放送の最終回が放送された翌日、アンヌ隊員を演じたひし美ゆり子さんのツイッターに、『ウルトラセブン』への感謝の言葉にアンヌ隊員の絵を添えてリプライしました。
ドキドキ。


そして・・・↓

ひし美ゆり子さんから直々に「ありがとうございます!」とのお言葉!
いやあインターネットって本当に素晴らしいですね。
アンヌ隊員の絵を描いて、それをひし美ゆり子さんが見てくれてメッセージまで貰えるなんて、子供の頃の自分に言ってやりたいです。
「描き続けろ」と!

何よりも、ひし美ゆり子さんが今なおご健在で、SNSを通じて近況を発信されていること自体に感謝です。

おそらく僕のようにアンヌ隊員を今でも忘れないかつての少年だった人たちは、世の中に沢山いることでしょう。
そんなファンの思いを一身に受け、おそらくは生涯アンヌ隊員を背負って生きて行かれるであろう、ひし美ゆり子さん。
これからもどうか無理のない範囲で、僕たちの憧れのお姉さんでいてください。

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2021.12.30

アマプラとNetflixで映画を観た件_2021年_下半期ベスト10

早いもので2021年も残りわずか。
今年最後の更新は、7月から12月の下半期にアマプラとNetflixで観た映画のベスト10を発表いたします。
もちろん、作品の選択から順位まで、全て私の独断と偏見です。
ちなみに2021年上半期(1~6月)ベスト10はこちら

第10位 『犬鳴村』


第9位:『孤独なふりした世界で』


第8位 『ミッドサマー』


第7位:『麦秋』


第6位:『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』


第5位:『T34 レジェンド・オブ・ウォー』


第4位 『歩いても歩いても』


第3位:『浅草キッド』


第2位:『晩春』


第1位:『東京物語』

以上、この年末年始に観る映画の参考にしてもらえたら幸いです。
では良いお年をお迎えください。

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2021.12.29

アマプラとNetflixで映画を観た件_2021年_12月

2021年12月のまとめ。
「浅草キッド」を観たいので遂にNetflixの軍門に下ってしまった。
…ラインナップをざっくり見た…もっと早く下れば良かった。

5位:『任侠学園』

白竜の無駄づかい。


4位:『あの頃。』

前半と後半の落差がデカすぎ。


3位:『騙し絵の牙』

吉田大八監督も大泉洋も、なんとなく「雇われ仕事をこなした感」が否めない。


2位:『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』

だけどやっぱり原作マンガの方が100万倍面白いのは言うまでもない。


1位:『浅草キッド』

ズバリ、この映画のためだけにNetflixに加入する価値はあると思いました。


そんなワケで今月から当コーナーは”Amazonプライム”と”Netflix”の2頭立てでお送りします。(どちらのリンクかはクリックしてのお楽しみ・・・)
次回は2021年下半期ベスト10をお送りする予定です。

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2021.12.28

アマプラで映画を観た件_2021年_11月

やっと11月の振り返り。
今月ほど作品に一貫性のない月も珍しい?(そうでもないかも)

5位:『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』

待望の映画化ながら、全編アニメ構文のセリフ回しにちょっと辟易・・・。

4位:『糸』

とにかくテンポが悪い。「省略」という手法を知らんのか・・・。

3位:『鷹の爪8 吉田くんのX(バッテン)ファイル』

吉田君の過去を描いたスピンオフ的な作品だけど、劇場版では一番面白いかも。

2位:『孤独なふりした世界で』

限られた舞台、限られた登場人物でこの世界観。映画的な面白さに溢れている。

1位:『T34 レジェンド・オブ・ウォー』

戦車が好きな奴、逆境を打ち破りたいと思っている奴、中学生の頃の気分を思い出したい奴、とりあえずこの映画を観なさい!!!

ハアハア、今年中になんとか12月分までまとめるぞ~。

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アマプラで映画を観た件_2021年_10月

まだ10月分のまとめです。
10月は遅ればせながら小津安二郎監督の素晴らしさを知ったことが収穫でした。
なお、ツイートの中で”安次郎”と表記しているのは無知ゆえとお許しください。

6位:『この子の七つのお祝いに』

増村保造監督。昭和の女優さんは美しいのはもちろん、女優としての覚悟が今とは全く違います。


5位:『東京家族』

山田洋二監督は何を思ってのリメイクか。悪くないけど、お父さん役は(生きてれば)三國連太郎だったらもっと良かったかも!


4位:『お茶漬の味』

佐分利信、若い時はそんなにガラガラ声じゃないのね。


3位:『麦秋』

小津安二郎のいわゆる「紀子三部作」の中で(僕の中で)最も地味な作品ですが、それでも十分な見応えと感動があります。


2位:『晩春』

この映画の悲しさ、怖さは何なんでしょう。この時代によくこんな重層的な含みを持った映画が作れたものだと驚き。原節子は単なる美人女優の枠を超えた「怪優」です。小津安二郎マジ半端ないって!


1位:『東京物語』

成長した子供たちの何気ない会話の中に現れる人間性。原節子の演じる次男のお嫁さんの悲しくて切ない心情に涙を禁じえません。小津安二郎監督の世界的評価も納得の名作です。


小津作品の普遍的なテーマ性に驚き。
古くさい昔の映画だと敬遠していた自分が恥ずかしい!
みなさんも年末年始に小津安二郎お試しください!

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2021.12.17

アマプラで映画を観た件_2021年_9月

もう年の瀬12月なのに9月のやーつ。
随時10月、11月UP7いたします。
9月は4本。若干少なめですね。

第4位

設定ありきのいかにもな脚本がいただけませんね。

第3位

固い絆で結ばれた2人も最初は他人。割と重めのテーマを扱ってます。

第2位

岡崎の水木しげる展、良かったなあ・・・。

第1位

Twitter見たら八つ墓村に例えてる人が多くてワロタ。

近日中に10月分もアップします。

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2021.09.24

アマプラで映画を観た件_2021年8月

8月はお盆休みもあって9本!
我ながら脈略のないチョイスに惚れ惚れしますね!!

第9位

日本アカデミー賞作品賞ですか・・・ほ~~~~~ん(鼻ホジホジ)

第8位

ジェフ千葉ファンにはたまらない映画なのでしょうなあ。

第7位

その日のうちにハンバーガー食べに行きました。

第6位

マーク・ハミルがとてもいいwww

第5位

昭和天皇の人物像に迫っている点は評価したい。

第4位

古畑任三郎とか真田丸とか三谷幸喜の脚本は大好きですよ!!!

第3位

真木よう子がエロい!!!!!!!!!

第2位

こういう拾いものはアマプラならではの醍醐味です。

第1位

じっくりと映画を観ることの楽しさ詰まった名作。素晴らしい。

映画を観れば観るほど、他人の評価なんて全くあてにならない事が良く分かります。

ではまた来月!

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2021.08.24

アマプラで映画を観た件_2021年7月

8月も終わろうかというこのタイミングで7月のアマプラ映画ランキングです。
毎月つまらない映画にはあまり当たらないのですが、今月は低調でした。
正直『犬鳴村』と『タクシー・ドライバー』以外は順位はなくてほぼ横並びです。


第6位 『トゥモロー・ウォー』

まあ、最近のSFアクションいうたらこんなもんでしょ。


第5位 『スレイブメン』

中村優一くんががんばってるから許す。


第4位 『ジョーカー』

まあ、妙に深刻そうにやってて、なんか賞をあげたくなる気持ちは分かる。


第3位 『響 HIBIKI』

出だしの30分あたりまではめちゃくちゃ面白かった。


第2位 『タクシー・ドライバー』

ジョディ-・フォスター若い!


第1位 『犬鳴村』

「恐怖回避ばーじょん」もオススメ!

そんな感じで8月もヨロシク!!

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2021.07.15

アマプラで映画を観た件_2021年_上半期ベスト10

すっかりアマプラ宣伝ブログと化した当ブログ。
2021年の上半期に観た映画のうち、独断と偏見でベスト10を選んでみました。
アマプラの海から自分好みの映画を発見するのは、さながら宝探しのようです。

第10位 『アバウト・タイム 愛おしい時間について』

この女性が主人公と思うじゃない?違うんだなこれが。


第9位 『ザ・ドア 交差する世界』
ちょっとエッチなシーンがあるので家族での視聴はご注意・・・。


第8位 『青天の霹靂』
劇団ひとりさん初監督とは思えぬウェルメイドな仕上がり。もっとガンガン撮って欲しいです。


第7位 『怪物はささやく』
CGが素晴らしい。けどちゃんと物語から逆算した正しいCGの使い方してるとこがグー!


第6位 『教誨師』
こんなところで烏丸せつこの生存を確認するとは!


第5位 『私をくいとめて』
ちょい役だけど映画部のタケちゃん(by 桐島部活)こと前野朋哉くんもいい味出してる!


第4位 『トランス・ワールド』
これはやられましたわ・・・!!!!


第3位 『ラストレター』
人は勝手なイメージで判断してはいけないね。岩井俊二あなどれん(今さら)。


第2位 『残酷で異常』
「ジャケ写真とタイトルで損してるワールドカップ」が開催されたら優勝してる。まあ見て下さい。


第1位 『メランコリック』
今年の上半期どころか、ここ数年観た映画のなかでもダントツの面白さでした。


ベスト10のうちタイムスリップやらタイムリープやら「時間」を扱った映画が5つ!
我ながら偏ってますが、自分のアンテナに引っかかる作品ばかりなので自然とそうなります。
下半期も自分の興味のある映画しか観ませんのでそこんとこヨロシク!!!

ではまた~。

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